私がアメリカで看護師 (RN) になるまで

私は現在、アメリカ、ペンシルバニア州でメディカルアシスタント(MA) として、小児科のクリニックで働いています。

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ペンシルバニア州に引っ越してくる前は、ハワイ州でナース(Registered Nurse: RN、日本でいう正看護師のこと)として大学にあるクリニックで働いていました。

現在、ペンシルバニア州のRNナースの免許の取得の手続きを行っていますが、アメリカでは日本の看護師免許と違い、たとえ他の州でRNナースであっても、ペンシルバニア州の看護協会の規定に沿って手続きを行い、承認されなければ、RNナースとしてのライセンスを得ることができません。もちろんライセンスなしで、RNナースとして働くことは違法です。

アメリカでRNナースとして働くためには, 日本の国家試験に相当する、NCLEX-RN というテストにパスしなければなりません。

私は、NCLEX-RNを3回受けました。

その時の体験談にご興味のある方はこちらからどうぞ!

NCLEX-RN 受験体験 – 3度目の正直で晴れてアメリカでナースとなる!

日本で正看護師の免許を取得している場合、ぞれぞれの州の看護協会の規定を満たしていれば、アメリカの看護学校や大学に行っていなくても、NCLEX-RNのテストを受けることができる場合があります。

ここでは、私がNCLEX-RNにパスして、ハワイ州でRNのライセンスを取得するまでの経緯を残しておきます。

人それぞれ、状況が異なりますので、すべての人に私の経験がお役に立てるかはわからないのですが、これからアメリカでRNナースを目指される方々の一参考になればと思っております。

 

私の日本での看護師としての経緯

私はアメリカに留学する前に、日本でも看護師として働いていました。
実家のあったの田舎の町の病院と、東京の大学病院の救命救急センターで、トータルで7年半、看護師をしていました。



アメリカに留学したのはスポーツ医学を学ぶためでした。

なので、アメリカで看護学校や看護大学には行っていませんが、医療用語を英語で学ぶ機会がありましたし、病院・クリニック・学校・大学で、実際に患者さんやアスリートの怪我の予防、そしてその評価と治療を行う機会に恵まれました。

アメリカでRNナースになるまでの長い道のり

アメリカ留学後、一度看護から離れたわけですが、縁があってまたRNナースとしてアメリカでフルタイムで働くことができました。

しかし、私がRNになるための手続きを始めてからアメリカでナース(RN)の国家試験に当たるNCLEX-RNに合格し、その資格を取得するまでには約5年という歳月を費やしました。

5年って、結構長いですよね。(苦笑)

まー、色々と理由(言い訳)はあるんですよ。

*フルタイムでスポーツ医学の仕事をしていた
*独学だったので途中で中だるみ
*CGFNSの書類のを準備に時間がかかった
*息子さんの妊娠・出産と育児

長くかかった言い訳は本当にたくさんあります。(苦笑)

それでも、最終的にRNナースとしてアメリカで働くことができましたし、ペンシルバニア州でもそれができればと思っています。

 

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RNナースライセンス取得までの経緯・プロセス

自分がRNになって働きたい州を決める

まずは、自分がライセンスを取りたい州を決めます。

ご家族の状況で、アメリカの某州にすでに引越しが決まっている場合は、州の選定は特に問題はないと思います。

しかし、日本で看護師をされていて、これから看護留学・アメリカでRNになるっという場合には、選択肢が広がるので、留学したいと思っている州の治安、学校の様子、生活費用、授業料、RN免許取得後の働き先の確率(グリーンカードがない場合は仕事を探すのが本当に大変ですので)等、色々と考慮する必要があります。

その州の看護協会のホームページで情報を収集する

州が決まったら、その州の看護協会 (Board of Nursing) のホームページから免許取得に必要な情報収集をします。

ペンシルバニア州の場合は下記になります。

ペンシルバニア州看護協会(ボードオブナーシング)のホームページ

もちろんすべて英語ですので、それを読解するための英語力は最低限必要です。

各州の看護協会のホームページによっては、大まかな情報しかない場合や、自分の状況と当てはめた時に情報が不足している場合があるので、必要であれば直接電話をして確かめます。

アドバイス→ 電話をかける時には、繋がらない場合や長く待たされる場合が多いので、時間に余裕がある時にかけましょう。(電話が混んでて、自分の順番が来るまでに、30分以上待たされたことは数知れず、、、苦笑)また、時差もあるので、その点も考慮が必要です。

アドバイス→ アメリカでは、電話で対応する人によって対応や返答が変わる時があるので、その場合は何度か確かめる必要があります。電子メールでコミュニケーションできる場合は、記載が証拠として残るので、電子メールを使うのも一つの手です。ただ、返信が数日かかる場合がほとんどですので、日にちに余裕を持って送るといいと思います。

 

 

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必要書類の取得準備を開始する

看護協会で情報収集した後は、すぐに州の看護協会に申請書(アプリケーションフォーム)と申請料を払わずに、まずは必要書類の取得に重点をおきます。

申請書の有効期限は、ペンシルバニア州の場合は1年間です。それ以降は再申請が必要で、新たに申請書と申請料の支払いが必要になるので、それを防ぐためです。

私の場合、必要書類を取得するだけで1年近く(以上)かかりましたので、すべての書類がほぼ揃いそう、、、っという時に、州の看護協会に申請書を提出しました。以下、主な必要書類の一覧です。

CGFNSによるリポート

CGFNSというのは、The Commission on Graduates of Foreign Nursing Schoolsの頭文字を撮ったもので、日本で受けた看護教育が、アメリカの看護学校・大学のレベルに相当するかどうかを判断する機関です。

ペンシルバニ州の場合、CGFNSのみが、看護協会に承認された機関となります。(以前はもう一機関、あったんですけどね。)

以下のページを参照してください。

BOARD APPROVED FOREIGN CREDENTIALS EVALUATORS

CGFNSは、幾つかのサービスを提供しています。

ペンシルバニア州の場合は

Credentials Evaluation Service (CES) Professional Report

っというのが指定されています。

同じCredentials Evaluation Service(CES)でも、

Professional Report とAcademic Report は違うので、サービスをオーダーする前に、どちらの書類が必要なのかというのをしっかり確認します。

Professional Report の方は、2018年9月現在、$350とお安くないので注意が必要です。

CGFNSを利用するには、まずアカウントを作成し、日本の看護学校と看護師免許についての情報を入力します、専用の用紙をプリントアウトします。

その後、書類の審査に必要な書類を日本からCGFNSあてに送ってもらうように準備をします。

私の場合は、以下の3つに連絡を取り、先ほどプリントアウトした書類とともに各機関にお願いしました。

厚生労働省(看護師免許の英訳証明)

北海道庁(准看護師免許の英訳証明)

看護学校(高校の衛生看護科過程と専攻科過程の卒業・終了証明と実習や各学科の単位修復証明証ものをそれぞれ)



日本の看護師免許証の英訳

厚生労働省の担当課に連絡して、CGFNSに送付する、看護師免許の英訳を申請するしました。専用の用紙を記入し、CGFNSのサイトでプリントアウトした書類と共に、依頼しました。費用はかかりませんが、国際スピード郵便で送ってもらいたかったので、日本んいいる家族に、その送料分を厚生労働省あてに送ってもらいました。

書類作成には約1カ月ほどかかるとのことだったので、早めに問い合わせをして、その後CGFNSの所定の用紙も送付して記入、国際スピード郵便でCGFNSのオフィスに直接送付をしてもらいました。

アドバイス→アメリカに郵便物を送る場合は、トラッキングナンバー(郵便物を追跡できる)のある、国際スピード郵便を強くお勧めします。私はこれで、救われました。

看護学校の卒業・修了証明と単位習得証明書

自分が卒業した看護学校・大学から英語でのトランスクリプトを作成をしてもらい、CGFNSに国際スピード郵便で送付。

単位習得証明書の英訳に時間がかかることが予想されたので、事前に卒業校に連絡を取り、誰が担当になってくれるか、等を確認し、作業を開始してもらった。

私が看護学校を卒業したのは、かれこれ20年以上前です。その当時、私の担任だった先生たちはすでに退職されていたので、現在の進路指導部の担当の先生が書類を作成してくださいました。

CGFNSからのプリントアウトも含めて、1−2ヶ月かかりました。

その間、英訳等で何度か電子メールでやりとりをしました。

すべての書類がCGFNSに書類が送られ、受理された時点で、審査が開始になります。この時点で、CGFNSのサービスをオーダーしてから2ヶ月ほど、立っていました。サービス自体は1年間だけ有効(その後は再申請が必要です)ですので、なるべく早くに必要書類を送付することが望ましいです。

提出書類に不備があったら

提出書類に不備がある場合は、CGFNSのオンラインアカウントでお知らせが来ますので、追加の書類を送付します。

私の場合、准看護師免許の英訳に不備があり、再三度、書類の提出を余儀なくされました。本当に時間との戦いでした。

これらの書類の他に、州によっては英語のテストを義務付けている場合もありますので確認が必要です。必要な場合は、その勉強もしましょう。

州の看護協会への申請書を出すタイミング

CGFNSの書類の審査が修了し、リポートが問題なく発行された時点で、州の看護協会に申請書と申請料を提出します。

これは多くの場合、1年間有効です。それと同時に、NCLEX-RNの勉強も並行して行います。

看護協会から書類を受理され、規定を満たしていればATT(Authorized to Test) の許可が下りるので、これで晴れてNCLEX-RNテストの予約を入れることができます。Pearsonのウエブサイトでアカウントを作成し、テスト料金を支払い、テストのスケジューリングをします。

テストを受けるまでの流れは、だいたいこんな感じでした。

NCLEX-RNを受ける・パスする

私はNCLEX-RNのテストを3回目の挑戦で合格しました。

その時の経験談はこちらから!

NCLEX-RN 受験体験 – 3度目の正直で晴れてアメリカでナースとなる!

NCLEX-RN 余談

私はCGFNSの手続きを2回行っていて、その時々で違った問題にぶつかってきました。
CGFNSは、以前と比べて対応がかなり改善されてきましたが、オペレーターによって、返答が違ったり、無愛想で全く助けれくれない人もいるので、手続きの最中で心折れたり、悲しくなったりします。

しかし、それは皆通る道なので、深く落ち込まず、その対応をしながらテスト勉強に励みましょう!



 

これからアメリカでナースを目指す皆さんへ

日本で働いている看護師さんの中には、将来、看護留学したい方や、海外で看護師として働きたいっと思っている方がいらっしゃるかもしれません。

 

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また、日本では看護と全く関わりのない生活をされていた方々が、なんらかの理由でアメリカに住むことになり、一から看護の道を目指したいっという方もいるかもしれません。

今後、私の経験を残しておく事で、どなたかの参考になればと思っています。

尚、このブログの内容は、あくまで私自身の体験談という事で、すべての方に当てはまりません。情報は日々変化していますし、アメリカの場合、州ごとに看護協会の規定する内相が異なります。ですので、情報については必ずご自身で確認して行動してください!
また、これはあくまでも日本で正看護師の免許を持っている場合の事例です。