【アメリカ高齢出産】妊娠中に”肺炎”にかかる!

アメリカで生活する多くの日本人の方が心配するのが、体調が悪くなった時にどのように対応するか?っということだと思います。

私は幸い、アメリカ生活17年の間に病院のお世話になったのは数回で、比較的健康に過ごすことができています。

 

しかし、娘さんを妊娠中に”肺炎”で2日間、入院した経験があります。

肺炎が”−−−”で囲まれている理由は、後でお話しします。

今日はその時の出来事について書いておきたいと思います。

 

 

前兆

それは妊娠28週目のことでした。

入院する2日前に腰痛があり、当時働いていたクリニックで検査をしました。

結果、特に問題はなく、おそらく妊娠による体型の変化で腰に負担がかかっているんだろうっという結果。妊娠28週でお腹も大分大きくなってきていたので。

 

腰痛はその後、落ち着き、ホッとしていたのもつかの間、今度は101℉(摂氏38.3度)を超える急な発熱。

アメリカでは華氏で100度を超えると、発熱とみなされることがほとんどです。

 

発熱が始まったのは土曜日で、かかりつけの産科の先生のオフィスはお休みでした。

当時加入していた医療保険のサービスで、夜間や休日に、主治医又は代わりの先生に電話を繋いでくれるシステムがあり、主人が連絡を取ってくれました。

 

折り返し電話をしてきてくれた産科の先生と相談し、万が一に備えて、最寄りの救急病院の救急外来に行くよう指示されました。

40歳過ぎの高齢妊婦であること、妊娠糖尿病で食事療法をしていたので。

 

ちょうどその日はハリケーンが街に接近していた時でした。

 

いざ、救急病院の救急外来へ

旦那さんの運転する車に乗り、息子さんも連れて最寄りの救急病院の救急外来へ。

救急外来の入り口は救急車の到着口と一緒です。

病院に到着後、受付でチェックインのための書類の記入、ID確認、病状と妊娠28週で妊娠糖尿病で治療中であること、産科の主治医に救急外来にすぐに来るように言われたことなどを説明。もちろん全て英語での受け答え。

 

チェックインが終わった後は待合室でナースに呼ばれるまで待ちました。その間も交通事故の重症患者さんが次々に搬送されてきていました。

医療職の私ですが、やはりそういうのを見るとちょっと自分の体が心配になってきます。妊娠中で気持ちが弱くなっていたというのもあるかなーっと今になると思います。自分一人だけの体ではなかったので。

 

インテイク(問診室)へ

その後、15分ほどで、トリアージナースに呼ばれてインテイクルーム(問診室)へ移動しました。この時点で旦那さんと息子さんはまだ駐車場から戻ってきていませんでした。

 

バイタルサイン(血圧・体温・脈拍等)、体重測定を終え、いざ問診。ナースが全ての情報をコンピューターに素早く入力していきます。

すでに、私の主治医の産科の先生から連絡が入っていて、検査のオーダーなどが出ており、インテイク後にすぐラボの人が採決に来る。
検査の結果を待つこと約1時間。その間、旦那さんは息子さんと夕食を取りに2階にあるカフェへ。

 

そして、検査の結果、肺炎の危険性があること、私がハイリスク患者であること(高齢妊婦で妊娠糖尿病がある)、そして妊婦の場合、症状の急激な悪化も予測されるっということで、入院となる。この時点で夜の8時。

私自身は、肺炎にまつわる症状が自覚症状としてなかったので、???っという感じで、肺炎という診断自体に疑問があったのですが、検査の結果が、体の中で炎症が起こっていて、高熱を引き起こしているっということで解釈しました。

その後、入院患者を担当するオフィスで、入院の際に治療に際しての同意書・また支払いなどについての説明を受けてサインをしました。

 

入院から治療方針の決定まで

私は妊娠中に薬を全く使いたくなかった。

しかし、高熱が出ていること、検査の結果が思わしくないということから、2種類の抗生物質の投与が医師から勧められた。

ここでは私と旦那さんで、なぜそれをしなければならないか、それらを使うことへのベイビーへのリスクなど、その時点で担当だった当直のお医者さんを質問攻めにする。

納得がいかない私たちはセカンドオピニオンということで2人目の当直医とも話をする。一通り、医学的な説明が終わった後、この先生が言ったこと。

”僕のワイフは日本人だけれども、もし、私の妻があなたと同じ状況だったら薬を使います。”

アメリカでは医療方針は医師ではなく患者が決めます。なので治療方針に納得がいかない場合は、治療を拒否する権利があります。(その場合、自分の意思で治療を拒否したので、その後、状態が悪化しても病院の責任ではないっという旨の書類にサインを求められますが。)

 

治療方針を患者さんが決めるというのは、まー最もなことではあるのですが、日本の医療の現場では、必ずしもそうではないことがあったので。

アメリカでは医師がいいと思って進める治療でも、患者が拒否をしたら無理強いはできません。

医師は患者にどのような治療方法があるか、その治療方法の良いところ・リスクを患者がわかるまで説明してくれます。そして、それらの情報をもとに最終的な治療方針を患者が決めます。

 

私たちはとっても医師を手こずらせた患者だったと思うのです。

それでも私たちの大事な赤ちゃんのことなので妥協はしたくなかった。

最終的には主治医の産科の先生にまた連絡をして話をし、最終的にその時点でベイビーに一番いいと思われる治療ということで、治療を開始することとなる。

抗生物質自体は一般的に使われているもので、私自身も知っていましたし、ベイビーへの影響は少ないという説明は、3人の違う医師たちから説明を受けました。

 

最終的な選択は、抗生物質を使わず、母体の健康状態が悪化することが抗生剤自体の影響よりもベイビーにとっては悪影響になるっということで治療を開始しました。

 

入院生活1日目

午後9時を回るころには、治療方針もやっと決まり、旦那さんは息子さんを連れてやっと帰路へ。

私はそのまま救急外来から病棟に入院となる。

入院後、追加の血液検査やエコー検査、その他もろもろの処置が続く。

エコー検査では、ベイビーの手足が動いているのが見られて嬉しかった。日本と違い、アメリカの妊娠時の定期検診では、毎回エコー検査はせず、ドップラーという機械で新生児の心音を確認するだけなので。

ちょっと嬉しい気持ちになっていた私でしたが、ここで、点滴漏れ発覚。

少し前からサーフロー留置針が入っているところがピリピリして痛いことはナースに伝えていたんですが、ナースは点滴ラインを変えず温タオルで様子見。

私、😡。

 

で、ナースのシフトが変わった時点で、新しいナースに話し、やっとサーフロー留置新の入れ替えをしてもらえた。

 

入院中、私はこの点滴のラインの他に、各種モニターに繋がれ、そして酸素マスクも。

点滴中なので何度もトイレに立ち、その他に1時間おきのバイタルサインチェック、っと寝る暇もなく、大変でした。(苦笑)

 

その中でも一番私を困らせものは、この血栓予防のマシーンでした。
24時間、寝ている時もお構いなしに動いてくれていました。(苦笑)

 

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半隔離状態!?

入院中は高熱があるということで、半隔離状態になっていてた私。
私の病室に入ってくるナース達はみなガウンとマスクに身を包んでいました。

面会にくる旦那さんと息子さんもしかり。

入院当初から”最近海外に行ったか?”っと何度も聞かれました。
おそらく、その当時、テキサスでなくなられたエボラ出血熱の患者さんと
そこから2次感染したナースがいたため、病院として、発熱のある患者には感染を避けるために細心の注意を払っていると思われました。


入院2日目

眠れない夜を越えて、日曜日の朝を迎えました。

接近していたハリケーンが南に進路を変えてくれたことで、大きな被害にはならないっというニュースを聞いて、安心したのを思い出します。

 

発熱の方は高熱から微熱に下がり、経過は順調でした。

お産があったという産科の主治医が病室にきて診察をしてくれました。

この時に、2つ使っていた薬も、血液検査の結果が良好だったということで、1つに切り替えてくれました。ベイビーの状態も良好。

 

退院についての話もこの時に聞く。今晩、様子を見て、調子が良ければ明日退院出来るかもっと言うことでした。

この先生、さっぱりしていて、ざっくばらん、仕事が早いので好きです。

やはりアメリカで信頼できる産科の先生が持てて本当に良かった!

 

その後、旦那さんが身の回りのものを持って、息子さんとお見舞いに来てくれました。

息子さんは私がいなかったので、昨晩少しくずったようですが、その後すぐに寝入ったと聞いて一安心。

穏やかな日曜日の日が流れていきました。

 

退院

主治医の産科の先生の指示で、2日間で入院生活が終わりました。ただ、自宅で1週間、自宅安静の指示が出ましたが、、、、。

退院の際には”退院サマリー”みたいなものをナースが持ってきて、退院後にどのようなケアが必要か、服用する抗生物質とその量(点滴から内服薬に変更)、今後のフォローアップについての説明をしてくれました。
すべての説明が終わった後にその用紙にサインをし、内服薬の処方箋もこの時にもらいました。

 

医療費の支払い

退院の日には医療費の支払いはせず、後日請求書が送られてくるのを待ちました。

私が加入していた当時の医療保険はHMOというプランで、主治医の先生から紹介状があれば、ほぼすべての医療費がカバーされるというシステムでした。(その分月々の保険料は高いのですが、保険が適応される前の数百万円に上る請求書を見ると、良い医療保険に入っていて本当に良かったと思ったのでした。)

このときの入院で支払ったお金は救急外来に行ったときの駐車場代くらいでした。

 

アメリカでは日本の病院を受診する時のように、病院 から1つにまとまった請求書が送られてくるということがありません。

病院自体(ER、病棟)、レントゲン、検査、医師の診察、などによってそれぞれ違うオフィスから請求書が送られてくる場合があるの で、ちょっと怖いです。(苦笑)

それでもなんとか2日で退院できてホッとしています。
家に帰る途中で、退院の際にもらった処方箋をもって、自宅近くの薬局へ(院外薬局)行き、薬をもらってきました。幸い加入している保険は処方箋にも適応されたので、実費は$4以下ですみました。

医師の指示で、退院後1週間は自宅療養でした。
すぐにでも職場復帰するつもりでいたのでこれにはちょっと困りましたが、
これも”休息が必要”っという意味だと思い、しっかり休養しました。

 

退院数日後

入院中に点滴漏れがあった前腕。

鮮やかな内出血の跡が、入院時からありましたが、退院から数日経過したときもまだ鮮やかな内出血が残っていました。

 

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こちら、見た目がかなりグロテスクなので、
息子さんが毎日早くよくなるようにナデナデしてくれました!

 

妊娠中に病気にかかって入院とは思ってもいなかったのですが、ベイビーも無事で、自分の体調も回復したので、よかったです。

 

おかげさまで、その後順調に妊娠生活も進み、無事に元気が娘さんを生むことができました。

 

現在妊娠中・これから妊娠を考えている皆さんへ

妊娠中の方々は、水分補給をしっかりとして、休めるときに適度に休息を取るように心がけてほしいものです。

そして、ちょっとした異変に気付いた時には、すぐに主治医と相談しましょう。

”こんな初歩的なこと聞いたら失礼かな?とか、”先生にうるさがれたら嫌だな”っとか、日本の方々は比較的、遠慮がちなところがあるのですが、そこはもう、”かくのは一時の恥” の精神でなんでも聞きましょう!

ママとパパが悩んでいたり、はっきりした情報を得ずに、モヤモヤしているのはベイビーにとって全く良くありません。

 

そして、信頼できる産科の主治医を見つけられることを願っています。